Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
少し向うの方で鳴いて居るのが気味の悪い位の話で、火さえ焚いて居れば大丈夫だから間道をお採りなさい。この間も言いました通りパーリーはなかなか厳しくって金を貪ることが甚しい。私の考えでは十四、五円位で済むかと思って居るけれども、三十円取られるか五十円取られるか分りゃあしない。その上早くて四日、遅いと七日も八日も引留められます。お急ぎだというのに暇を費やし無駄な金を取られるよりか、僅か二日の事ですから間道をお通りなさい」としきりに説き立てた。
それから私は「お前はまたそんな事をいってるのか。役人が金を沢山貪るとは面白い。どうか沢山取って貰いたいものだ。法王への家苞にするから」とだんだん説きますと彼は大いに驚いて大分疑念を氷解してしまったです。その日ちょっとまた面白い事があった。二里ばかり行くとごくあらけない四人ばかりの人が私の馬に乗って居る前まで来て立止まり、一斉に礼拝を行うてお願い申したいことがあるという。
何かというと「私共は北方からパーリーへ塩を売りに出て来たものですが、一昨夜ヤクに草を喰わして居る間に番人が居眠って居ったものですから、ブータンの人間かチベットの人間か分りませんが四十五、六疋持去られてしまいました。