Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
……ははは、平家の亡ぶ日が、眼に見えるようだっ。おぬしの入道首が磧の烏に啄まれる日が、眼に見ゆるわ!」清盛は、あおい眉間をして、
「しゃつ! その口を八裂きにしてくるるぞよっ。侍ども、この人非人めの皮膚を剥いで、焼けたる金鞭をもって打ちすえろ」廊から唾をして、奥にかくれた。
空いている物の具部屋の板敷の上には、大納言が泣きぬれて、人心地もなく仆れていた。入道は、跫音あらく、そこの障子を開けて、彼へも、いった。
「大納言、大納言。恩を知るをもって、人は人間とこそいえ、恩を知らいでは、畜生にひとしい。ご辺は、平治のころにも、すでに誅せられる所であったのを、小松内府が、身に代えて、その首をつないでやったのではないか。さるを、その恩を忘れて、当家を傾けんとは、憎い為打。見せしめには、こうして進ぜる」大口袴の片脚をあげて、つよく蹴った。そして、
「まだ、かようなことでは、腹は癒えぬ。誰ぞある! この恩知らずめを、もっと、もっと、喚かせいっ」具足をつけた兵が、板敷へ踏みこんで、大納言の手足をつかんだ。大納言成親は、清盛の望みどおりに、ひいっ――と声をあげて、もがき喚いた。