Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
仏を見た弟子
一
「あるが――どころじゃないわ。あれは近ごろ、どうかしておる、よほどどうかしておる。憑きものにでも憑かれたような」
「ふむ……。なんぞ、そうした原因があるのかの」
「それはあろうとも」
「なんじゃ、一体、石念の憑きものというのは……」
「いや、それはいわれぬ、滅多に口にすることじゃない」定相はにがり切って、蚊遣りの煙のうちに、唇をむすんでしまった。
暗黙のうちに、他の二人もうなずいた。やはり口に出せなかった気持なのである。それは、彼らの潔癖にとって、最も忌わしく感じられることなので、それを是認することは、自分たち法の同胞の醜悪を認めるような気がするからだった。
もっとも、石念のそれは、あの都から来たふたりの女性がここに共に住むようになる前から、本質的に、なにか焦々しているふうが見えた。
それが、火となって鈴野への恋となっていることを、こう三人はうすうす知っていた。
恋を――女への仏弟子のそういう態度を、極端に冷蔑し、むしろ醜にさえ考えている三人には、石念のそれからの挙動が、ことごとにおかしくて、馬鹿らしくて、そしてこんな男が同房のうちにいるということだけでも、何かしら、腹立たしかった。