Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
十一
というものの上から、難を拾いあげて、徹底的に、吉水へ向って、最後のとどめを刺そうとしてきたのであった。
十一
――だが、しかし。一方に、打倒念仏の猛運動が起れば、一方にもまた、念仏の支持者も社会に少なくはなかった。
「吉水の上人は、何を聞いても、よそごとのように聞き流しておられるが」と、心痛している人々が、意外なところに多かった。
わけても、朝廷には今、叡山の訴状が出ているし、南都の衆僧からも、念仏悪の罪状をかぞえて、その弾圧を、廟議に建言している際なので、
(この両方の訴えを、取り上げたものか否か)という問題は、毎日のように、堂上の朝臣たちの政議にのぼっていた。
京極摂政師実の孫――大炊御門経宗とか、花山院の左大臣兼雅とか、京極大夫隆信とか、民部卿範光、兵部卿基経などという人々は、日ごろから、法然に帰依している人たちであるしまた政治的にも、
「言論の上ならばともかく、ただ新しい宗教を排斥するための強訴や誹謗は、これを御政治にとりあげて、軽率に、主権の御発動を仰ぐべきでない」という意見を持って、廟議にのぞんでいた。
もちろん、ここにも、叡山に加担する公卿や、南都の云い分や、明慧上人の学説に共鳴する者は少なくないので、二つの思潮は、二つの政治的な分野にもわかれ、いつも、激論に終ってしまった。