Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しんらん

親鸞

吉川 英治

Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate

Aozora Bunko

四

彼の小さい手を、握りしめた人は、彼の儒学の師範であった日野民部忠経だった。うしろで、手をつかえているのは、この間、範宴がかたみぞといって植髪の坐像をもたせて帰した六条の召使、箭四郎なのである。

「先生」範宴は、思いがけなかったように、そして、欣しさに、こみあげらるるように、瞼を赤くした。民部は、ことばに力をこめて、

「たった今、青蓮院へ伺ったところが、かくとのことに、追ってきたのじゃ。箭四郎をも、誘ってきた。――六条どのは、わざと来ぬが、くれぐれも、身をいとしめとのお言伝て……。修行の一歩、こなたも、欣しくぞんずる。誓って、勉学しなければなりませぬぞ」

「はい」怺えていたものを、範宴は、ぽろりと一雫、こぼしてしまった。

四

性善坊は、そばから、

「範宴さま。先生のお気もちや、お養父君のお心を、お忘れあそばすな」範宴は、うなずいて、

「はい」といった。そして、

「忘れません、きっと、勉学して、お目にかかります」

「和子さま」箭四郎は、にじり寄って、雪の中から彼の笠のうちを見上げた。

「おからだを、お大事に遊ばせや」

「あい。……お養父君や、弟にも、からだを気をつけてあげておくれ。