Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しんらん

親鸞

吉川 英治

Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate

Aozora Bunko

二

額に汗をして、そこまで、一息にいった。

そして、りいん! とさらに、鈴を振りかけると、

「乞食法師、待てっ」誰か、呶鳴った。

赤い直垂が、人垣を掻きわけて、前へ出てきた。

(六波羅小僧)人々は、眼と眼で、ささやき合った。不安な顔をして、法師の鈴と、少年の鞭とを、見較べた。法師は、傲然と、

「何かっ」と、いった。

平家の庁の威光をかさに着て、いかにも、小生意気らしい町隠密の少年は、鞭で、大地をたたきながら、

「おのれは今、――富者も餓鬼、――貧者も餓鬼、――そして、雲上は政権の争奪と、逸楽の妖雲におおわれていると」

「ははは……人の話は、仕舞いまで聞け、それは、昨日の源氏の世をいうたのだ。……これから、今日のことをいう。だまって、そこにいて、聞いておれ!」

鈴を、ふところに入れて、その懐中から、文覚は、何やら、紙屋紙に書いた一連の反故を取り出した。

二

「これは、勧進の状」文覚は、群衆へいって、それから、おもむろに書付をひろげだした。

眼の隅から、刎き飛ばされたように、六波羅童は、手もちぶさたに、人混みの中へ、引っ込んでしまう。

(ざまを見ろ)というように、人々は、赤い直垂の尻を、眼で嗤った。