Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
七
「でも、そんなこと、上人がおゆるしあるまい」
「こういう、うるさいこと、上人のお耳には入れとうないが」
「いずれ、他の信徒の口から、お耳に入らずにはいない」
「おれたちは、おれたちとして、黙ってやるのだ。師へ、ご迷惑や心配をかけないように――」
「そして」
「そしてとは」
「さし当って、どうするのか。これから慈円僧正のいらっしゃる青蓮院へでも行って、おれたちの熱意をつげ、お計らいを仰ぐか、それとも――」
「会って下さるまい、僧正は」皆、不安な顔色で、
「むずかしいな」とつぶやいた。
今にも、四明ヶ岳の彼方から吉水の一草庵におおいかぶさってくるように険悪な風雲を感じながら、さて、
(どう対立するか)という問題になると、この若い人々だけの間では、なんの策も考えられなかった。
「そうだ、誰か、このうちの一名が――叡山に明るいものならなお都合がよい、山へのぼって、どんな空気か、つぶさに内偵してきてはどうだ」
「む。――その上でもよい、対策は」
「わしが行こう」と、一人の青年僧がすぐいった。それは、つい一昨年ごろまで、叡山にいた者で、実性という若い末弟子だった。
「オ、実性ならば、この役は易いことだろう。