Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
七
「いいおったな」組んで捻じ伏せようとすると、
「見損なうなっ」いきなり拳を侍の横顔へ見舞って、あっとよろめく腰を蹴とばした。そして、なおもかかってくる牛飼や家人たちを、ほとんど、人間視せぬほど蹴ったり投げ飛ばした揚句、そこに人垣をつくってわいわいと騒いでいる往来の者たちへ向って、
「おい見物人、めったに白昼は拝ませねえことにしている俺の面を、今日はぞんぶんに見せてやる、よく見覚えておけば何かの時の徳になろう、俺こそは天城四郎という賊の頭領だ」傲然と見得を切って――さらにまた、
「月輪殿へ忠義だてしてえ奴は、今のうちに、六波羅の警吏へ訴えてやるがいい。――だが一言断っておくが、俺が今日ここへ来たのは、決して、押込に来たのでなし、強請かたりに来たのでもない。ただ月輪殿に会って、談合したい事件があって、それも前々から手紙をよこしたうえで来ているのだ。ところが、なんのかのといって、会わせねえから、ここで当人を捕えたという仔細。――いったいこれが何の罪になるかよっ! 往来人に一つ聞きてえものだ! しかもだ、その相談というのは、この館の愛娘と、さる坊主との間に忌わしい噂が立っている。