Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
四
「きっとそう仰っしゃることと前から存じてはおりました。けれど、姫さまのお可憐らしいお覚悟をどういたしましょう。姫さまはもう心の底に、黙って、死をも誓っていらっしゃいます、あなたのおことばは、そのお方に死ねと仰っしゃるのも同じでございまする」範宴には一語も返すことばがなかった。それまでに心がすわっているものかと今さら女性の一途な心の構えに驚きを覚えると共に、自分のなしたことに対する責めの重さを感じるばかりだった。
「この御山が、伝教大師のご開山以来、六里四方、女人禁制ということも、よう存じておりまする。けれど釈尊は、目連尊者の女弟子の蓮華色と申す比丘尼に、おまえこそ真の仏道を歩んだものだと仰っしゃったという話があるではございませぬか、法華経には女人は非器なりとございますが、女には御仏にすがる恵みはないのでしょうか。そんなことはあるまいと思います。女でも人であるからには」と、万野は情と理をもって迫るのだった。そして姫にもここへ来て頑な範宴の心をうごかせとすすめるように姫の方を見たが、姫は地へ泣き伏しているのみである。
「わかります、そのとおりに違いないのです。