Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
四
四
琵琶の海老尾に手をかけて、四つの絃の捻をしきりと合せていた峰阿弥は、やがて、調べの音が心にかなうとやや顔を斜めに上げて、客か主人かが所望の曲をいい出すのを待っているような容子であった。そこで、僧正が問を入れた。
「法師」
「はい」
「そちの琵琶は唐作りのように見ゆるが、やはり舶載物か」
「いいえ、古くはございますが、日本でできたものでございましょう、銘に、嵯峨とありますゆえに。それに、唐琵琶は多く胴を花梨でつくりますが、これは、日本の黄桑でございます」
「日本に琵琶の渡ってきたのは、いつのころからであろう」
「さよう――」峰阿弥は、見えない眼をしばたたいて、
「よう、存じませぬが、推古朝の時代、小野妹子が隋の国から持ってきたと申す説、また、仁明帝の御世に遣唐使藤原貞敏が学んで帰朝したのが始まりであると申す説と、いろいろにいわれておりまするが、いずれにしても天平のころからあったということは光明皇后から東大寺へ御寄進なされました御物を拝見いたしましても頷けることでございましょう」
「本朝で、琵琶の上手といわれる人は」
「ただ今申しました藤原貞敏卿や宇多源氏の祖敦実親王、また親王の雑色で名だかい蝉丸」