Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
十
折から今宵は、お喰べ初めとやら、お内輪の祝いでな」
吉次は、そう聞くと、とたんに、ここへ来る前に見た、屋の棟の光を想いだしていた。
十
「で……お目通りはなりかねるが、貴所の来られたこと、お取次ぎはしておいた」侍従介は、そういった。
しかし、吉次の用件よりは、彼自身、一緒になって、主家の慶事にほくほくしていて、すぐ、そのほうに、話題をもどすのだった。
お子は、いと健やかで、貴相気高く、珠のような男子であること。
また、おん名は、母御前の君が、胎養のうちに、五葉の松を夢見られたというので、十八公麿君と名づけられたということ。また、十二ヵ月も、御胎内にあったということ。
それから――母の吉光御前が、なみならぬご信仰であったせいか、御入胎のまえに、如意輪観世音のお夢をみられたり、そのほかにも、いろいろな奇瑞があったということ。
そしてまた、さる聖が、わざわざ訪ねてきていうようには、今年は、釈尊滅後二千一百二十二年にあたる、あるいは、霊夢やもしれぬ。松は十八公と書く、弥陀正因本願の数につうじる。この嬰児こそ、西方弥陀如来のご化身ぞとおもうて、よくよく慈しまれたがよい――と、母体の君の枕べを、数珠をもんで伏し拝んで去ったということ。