Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
柿色の集団
一
(そういう考えは、まだ、生意気かもしれない。人生だの、社会だのというのは、そんな簡単なものではない。それに……まだ古典のほうだって、自分はまだ、ほんの九牛の一毛を、学んだばかりの黄口の青年ではないか。まず、しばらくは、無想と、無明の中に入って、専念、学ぶことが必要だ。――ただ専念に)と、行く手の法隆寺に、その希望をつなぎ、おのずから足に力が入るのを覚えつつ大和へ急いだ。
柿色の集団
一
「はてな?」性善坊は、雑鬧する駅路の辻に立って、うろうろと、見まわしていた。
木津川を渡って直ぐの木津の宿であった。
源氏の府庁から布かれた大きな高札が立っている。
その官文の前にも、範宴は見えなかった。
汚い木賃宿だの、馬飼の馬小屋だの、その前に立って罵っている侍だの、川魚を桶にならべて売る女だの、雑多な旅人の群れだのが、秋の蠅と一緒になって騒いでいる。
「この、阿呆っ、高い所にのぼりたけれや、鴉になれっ」と、柿売りの男が、屋根の上にあがって遊んでいる子どもを、引きずり下ろして、往来の真ン中で、尻を、どやしつけていると、その子の女親が、裸足で駈けてきて、
「人の子を、何で、打ちくさるのじゃ」