Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しんらん

親鸞

吉川 英治

Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate

Aozora Bunko

八

百姓たちは百姓たちと、工匠らは工匠たちと、商人は商人たちと――またその家族たちと――人々はこぞって親鸞の徳を称え、国主の善政に感謝し、法悦の諸声は、天地に盈ちあふれていた。

城主の大内国時も、

「政治のための政治ではいけない――まことの民心をつかむのは、まことの心になって、支配者も、一体になることにあるということを今日わしは教えられた。上人は、仏法最高の真理の把握者であると共に、経世救民のうえからも、共に偉大な民治の父でいらせられる――」と、いった。

相馬の城主高貞や、久下田太郎秀国や、真壁、小栗などの近国の領主たちも、当日の参会によって、みな、少なからぬ感銘をうけていた。

そして、おのおのが、この新しい伽藍へ、応分の寄進を約して、いとも満足げに、やがてそれぞれ帰館の途について行った。

「おまえ様――」お吉は、そっと、良人の手をとって、ささやいた。

「……もう御堂の内には、どなた様もおりませぬぞえ。お式はすんだのでございます。……さ、さ、おまえ様も、階下へ降りて、お上人様へ、まいちどよく、お礼をいうてくださいませ」

「……ウム、ウム」素直な唖のように、平次郎はただうなずくばかりだった。