Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しんらん

親鸞

吉川 英治

Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate

Aozora Bunko

四

四

「いうてみい」慈円はいった。

「――身にかなうことならば、ほかならぬ六条どのの頼み。――してどういうことな?」

「……実は、この十八公麿に、お得度を賜わりまして、末ながくお弟子の端にお加えくださるわけには、参りますまいか」

「ほ……」慈円は、眼をみはって、

「この端麗な童形を、あたら、剃りこぼちて、僧院へ入れたいと、仰せらるるか」

「されば、幼少からの仏心の性とみえて、常に、御寺を慕うています」

「さあ、それだけでは」

「ことに、母を亡うてから、なおさらに……」

「あいや、六条どの、それは稚な心というものではないか。母に仏心あれば、子に仏心のうつること当然、家に仏音あれば、子の声に仏韻の生じることまた当然。――すべて稚な子は、澄んだ水でござる。それを、奇瑞の、奇童のと、見るのはすでにわれら凡俗の眼があやまっている。――あらゆる童心はすべて仏性でござろうぞよ、おわかりか」

「は……」

「それを、老成の者が、この子、仏者の縁がふかいなど思いすごして、僧院の沙弥になされたら、成人の後、どう恨めしく思うやも知れぬ」

「御意に相違ありませぬ」

「せめて、自身を自身で考えられる年ごろまでお待ちなされ。