Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
源氏の一類が、いよいよ我慢がならずに、起ったらしい」
「ふーむ」介も、そう聞くと、若い眼をかがやかした。
「うわさか、見てか」
「五条、四条、出陣の六波羅の軍馬で、通れるどころではない。――聞けば、高倉の宮をいただいて、源氏の老強者、三位頼政が、渡辺党や、三井寺法師の一類をかたらって、一門宇治平等院にたてこもって、やがて、都押しと聞いた」
「ほう、それは、六波羅もあわてたろう」
「勝たせたいものだ」
「…………」介は、何か考えこんでいたが、やがて、吉光の前の住む北殿へ走って、そこで、彼女としばらく何か話していた。範綱も、やがて知って、
「その様子では、洛中のさわぎも、ただごとであるまい。怪我してはならぬゆえ、十八公麿も、きょうは、学舎をやすんだがよいぞ」と、いった。十八公麿は、聞くと、
「気をつけて参ります。決して、あやうい所へは寄りませぬから、学舎へ、やって下さいませ」
と、縋った。泣かないばかりに熱心なのである。心もとない気もするが、
「では、気をつけて。――軍馬で通れぬようであったら、戻ってくるのじゃ」注意して、ゆるした。
箭四郎が見てきた通り、洛中は、大路も小路も、鎧武者と、馬と、弓と長刀とに、埋まっていた。