Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
「朱王房のことばも、あまり過激すぎる。そんなに腑甲斐のない叡山なら、自分から、さっさと山を下りたらいいじゃないか」
「そうだ、いくら、叡山が無能だからといって、自己の生涯を托している御山のことを、今のように、いうのはよくない」
「若い、若い。口では誰でも、悲憤慷慨はいえるものだが、自分で、やれといわれたら、何もできるものじゃない」
「社会もそうだ、山もそうだ」多勢の声には、朱王房も、争えなかった。打たれた頬の片方を、赤くして黙りこんだ。
すると、さっき、彼のことばに賛意を表した妙光房が責任を感じたように、
「いや、朱王房のことばは、露骨で、云いかたが悪いのだ。彼には、何かほかに、感じることがあって、ついその余憤が出たのだろう。なあおい、そうじゃないのか」
「うん……」朱王房は、うなずいた。
「この間も、俺をつかまえて、憤慨していたから、あのことをきっと、いいたかったに違いない」
「あのこととは?」
「新座主の問題だ」
「ふーム」学僧たちは、新しい話題に、好奇な眼を光らしあって、
「新座主といえば、こんど、青蓮院からのぼられた慈円僧正だが、その座主について、何か問題があるのか」