Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
「はい」
「ま、そこへ掛けろ」と、妙光房は、岩を指さした。素直に、腰かけると、
「範宴少納言という童は、おまえの主人だそうだな」
「主従とは、もとの俗縁でございます。ただいまでは、この性善坊にとりまして、天地にお一人の師の御房でございます」
「はははは」大法師は、歯の裏が見えるような、大きな口を開いて、
「あの、人形みたいな小法師が、おまえの師か。うわははは……」肩を揺すぶっておかしがるのである。性善坊は、まじめに、
「はい、私の師は、範宴さまお一人にございます」
「ものずきな奴もある。まあ……そんなことはどうでもいい、訊きたいのは、別儀でもないが、その小法師が、近いうちに、入壇いたして、大戒を授かるとかいう噂がもっぱらにあるが、嘘だろうな」
「さあ?」
「ほんとか」
「ありそうなことに存じます。けれど、嘘かも知れませぬ」
「あいまいなことをいうな。貴様の師のことを、貴様が、知らんはずはない」
「これは、迷惑なおたずねです。入壇授戒の大法は、一に、御仏のお心にあることです。それを執り行う碩学のお眼にかのうた者が授かるものだと伺っております。なんで、私のような末輩が、知ろう道理はありません」