Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
「ふーム」と、妙光房は、うなって、
「さては、いよいよ、事実なのか。座主には、宗祖の大法を枉げても我意と私情を押し通そうというお心とみえる。――だが、山には山の則がある、よしや、座主はゆるされても、則がゆるさぬ、弥陀如来がゆるし給うまい」と、妙光房は、口から唾をとばして、罵った。そして、性善坊へ、
「やい、新発意」
「はあ」
「はあじゃない。中堂の宿房へ帰ったら、貴様の師の少納言へ、きっと、申しつたえておけ」
「…………」
「まだ人なみの骨がらも持たぬ乳臭児の分際で、宗規を紊し、烏滸がましい授戒など受けると、この叡山の中にただはおかぬぞと」朱王房も、彼のことばの後について、
「――授戒の場を去らせず、童の首をひきぬいて、千年槙の木の股に梟首し、鴉に眼だまをほじらせるぞと告げるがいい」と、脅しつけて、肩をそびやかして、立ち去った。
(うぬ!)と性善坊は、後に立って、歯がみをした。追いかけて行って、谷間へ、一投げにしてやりたいような激憤が、体を熱くさせたが、中堂から鳴る鐘の音を聞いて、
「ああ、遅くなった」と、暮れかかる道をいそいだ。
「修行だ、何事も修行だ。こんなことに、心をうごかされてどうするか。