Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
五
「では、そのもとの考えは」
「わしは、助けたい」
「助けたいのは、この住蓮も同じだが、その方法があるまい」
「わしは、とても、ああまで縋ってきた者たちを、山荘から突き出すには忍びない」
「では、望みを容れてやろうというのか」
「ウム……」
「もってのほかだ」住蓮は、声を励まして、
「わしも若い、そのもとも若い。しかも清浄を尊ぶこの山荘に、あんな麗人を二人留め置いたら、世間は、何と見る?」
「御弟子にしてくれというているのだから、二人は、麗しい黒髪も剃ってしまう覚悟じゃないか」
「それにしても」と、住蓮は、闇の中でつよく顔を振った。
「女と、男ではないか。――しかもお互いが若いのに」
「ちがう、ちがう!」安楽房も、友のことばにつれて、ひとりでに声が激して行った。
「そういうおん身の考え方は、浄土門でもっとも忌み嫌う聖道門的考えかただ。師の上人のお教えでは、男女の差はないはずだ、そういうけじめを捨てよという所に念仏門の新味もある、狭い旧教とちがった意義もあるのだ」
「わかっている。――だが、世間は」
「おん身は、この処置を、世間へ訊くのか、御仏の心に訊くのか」
「ウム」と、住蓮は声をつまらせて、