Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
五
五
憎む者というと、その髪の毛を抜き、肉を裂いても、清盛の怒りは、容易に解けないのであった。余憤は、院の法皇にすら向けられて、西八条は、夜明けにかけて、いよいよ兵気が旺になる。
薔薇園の邸にいる子息の小松重盛は、それを聞くと、悲壮な決意をもって、父の清盛を訪ずれた。そして、面を冒して、重盛は、聖徳太子の古言をひいて、憤怒の父を諫めた。
それは、聖徳太子の憲法十七条のうちにあるおことばだった。
人、みな心あり
心、各※(二の字点、1-2-22)執あり
彼を是し
我れを非し
我れを是し
彼を非す
是非の理、誰か定むべき
相共に賢愚なり
環のごとく端なし
たとえ、人怒るとも
わが咎をこそ恐れよ
清盛はうつ向いて、内府の声を聞いていた。大納言を殺すことは、思いとまったらしい。しかし、怒りが解けたのではない。
やがて、囚人車に乗せられて、都から遠国へ差し立てられてゆく流人が毎日あった。京の辻は、日ごとに、それを見物する者で雑鬧した。
新大納言は、備前の児島へ。
近江の蓮浄、山城守基兼、式部正綱、等々々、一介の平人になって、無数の檻車が、八方の遠国へ、生ける屍を送って行った。
わけても、極刑にひとしい厳罰をうけたのは、鹿ヶ谷の俊寛であった。