Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
二
「どこまで、悪運がつよいのか」といよいよ、傲り栄える平家を憎んだ。石の上の雑草みたいな、うだつの上がらない自分たちの生活に、また当分、陽があたらない諦めを嘆いた。
だが、頼政の死は、犬死でなかった。彼の悲壮な一戦は、むしろ老後の花だった。
(あの源氏の老武者ですら、これほどのことを、やったではないか)ということは、諸国に潜伏している源氏の者を、はなはだしく強く衝った。
彼の挙兵に刺戟された源家の血統は、永い冬眠からさめて起ち上がったように、諸方から、兵をうごかし始めた。
まず、八月七日には、関東の伊豆に、頼朝が義朝滅亡以来、絶えて久しく、この天が下に見なかった白旗を半島にひるがえす。
その飛報が、京の六波羅を驚かして、まだ、軍備も整わないうちに、第二報は、彼らの思いもしなかった木曾の検非違使から来て、
「木曾の冠者義仲、近江以北の諸源氏をかたらって、伊豆の頼朝に応じて候」とある。愕然と、六波羅の人心は、揺れうごいた。
折もわるく、清盛は、このころから、不快で、大殿籠りの陰鬱な気にみたされている時である。夜ごとに、悪夢をみるらしく、宿直の者に、不気味をおぼえさせた。