Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
登岳篇
くろかみ
一
「では」と、僧正は、ふたたび剃刀を執った。
花は、夜の風にのって、御堂の廊に、雪のように吹きこむ。音誦朗々――衆僧の読経もまたつづく。
(主従は三世――)と、介はうれしかった。
十八公麿は、もう、成りすました道心のように、彼の、剃られてゆく、頭をながめていた。
一、また一※(「火+(麈-鹿)」、第3水準1-87-40)。香は、春の夜を、現世を、夢ぞと教えるように立ちのぼる。
式は、済んだ。白衣円顱のふたりのために、僧正は、法名をつけてくれた。
十八公麿は、範宴少納言。介は、性善坊。
「ありがとうぞんじまする」二人は、手をつかえて、寒々とした頭を下げた。
*
その夜――、更けてから。キリ、キリ、と牛車の軌は、ただひとり、黙然と、袖を掻きあわせてさし俯向いた六条の範綱をのせて、青蓮院から粟田口の、さびしい、花吹雪の中を、帰ってゆくのであった。
登岳篇
くろかみ
一
銀杏が、黄ばんでくる――
秋となると、うるさいほどな鵙の声であった。
コウン、コウン、コン――青蓮院の山門には、足場がかかっていた。夏の暴風で破損した欄間彫へ二人の塗師と三人の彫刻師とが来て、修繕していた。