Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
七
日野の和子さま……十八公麿様じゃ」
「あっ、何としよう」
箭四老人は、両手をつき、額を筵につけたまましばらくは面を上げようとしない。
七
彼の鬢の白さに、
「おもとも、変ったのう」しみじみと、範宴も見入っていた。
箭四老人の語るところによると過ぎつる年のころ、木曾殿乱入の時にあたって、平家は捨てて行く都に火を放ち、また日ごろ、憎く思う者や、少しでも源家に由縁のある者といえば、見あたり次第に斬って、西国へと落ちて行った。
その折、六条の館も、あの附近も、一様に焼き払われて、範綱は身辺すら危ない身を、朝麿の手をひいて、からくも、青蓮院のうちに隠れ、箭四郎も供をして、しばらく世の成りゆきを見ていたが、つらつら感じることのあったとみえて範綱は、ふたたび世間へ帰ろうとはせず、髪を下ろして、院の裏にあたるわずかな藪地を拓いて草庵をむすび、名も、観真とあらためていた。
で、箭四郎にも暇が出たので、宇治の縁家に一人の娘が預けてあるのを頼りに、故郷へ戻って、共に、生活を励もうと一家をもったのであるが、久しく離れていた実の父よりは、年ごろの娘には思い合うた若者の方が遥かによいとみえて、家に落着いていることなどはほとんどなく、姿が見えないと思えば、烏帽子師の国助の家に入りびたっている始末なのでほとほと持て余しているところなので――