Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
――そして萱乃」
「はい……」
「良人の力になって、共稼ぎに働いて、一日もはやく、遊女の群れに落ちている国助の妹とやらを救うてあげるのだ」
「きっと、働きます」初めて、和やかなものが、家のうちに盈ちた。範宴も、うれしく思った。夜も更けたほどに、人々は、空腹であった。炉に薪を加えて、萱乃は、粥などを煮はじめる。
話がつきないまま、人々は、明け方のわずかを、炉のそばに、まどろんだきりであった。
夜が明けると、
「では――機嫌よう、暮せよ」二人は旅の笠を持つ。
きのうとは、生れ代ったような萱乃と国助は、明るい顔して、途中まで見送ってきた。箭四郎も、従いてきた。
「もう、この辺で結構です。職人は、時間が金、きょうからは、約束したように、共稼ぎで働いてください」範宴は、そういって、宇治川の河原にたたずんだ。名残惜しげに、
「では、渡船場まで」と話しつつ、歩いてゆく。
「あれをごらんなさい」別れ際に、範宴は、悠久とながれている大河の姿を指さして、若い男女へいった。
「――天地の創造された始めから、水は、天地の終るまで、無窮の相をもって流れています。われわれ人間とてもその通り、人類生じて以来何万年、またこの後人類の終るまで何億万年かわからぬ。