Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
四
「その意気で、おん身も、勉強なされたがよい。孤雲どのは、お達者かの」
「そんなことは、問わいでもよいさ……範宴を出せ、いる所を教えろ、これ以上、口をきかせると、面倒だから、このほうでものをいわすぞ」
じりっと、左に腰をひねると、腰の戒刀が、鞘を脱して、性善坊の胸いたへ、その白い光が真っすぐに伸びてきた。
四
二十歳のころまでは太刀を帯びて侍奉公したこともある性善坊なので、刃を突きつけられたからといって、にわかに顔色を失うほどの臆病者ではなかった。
「貴様は、身をもって、範宴の楯になるといったな」
「はい」
「くだらぬ強がりはよせ。それよりは、俺に、範宴を会わせろ。……嫌か、嫌ならば、抜いた刀だ、ただは鞘にかえらぬが、覚悟か」
「…………」
「覚悟か、やい」ふた声目がかかると、弁海の手は、刃をさっとふりかぶって、睨めつけた。
風を割って、白い光が、相手のすがたを斜めにかけて走ったと思うと、小さい埃が上がって、性善坊のすがたは、彼方の草むらへ跳んでいた。
「弁海、さほど、自分の愚鈍が口惜しいならば、心を砥にかけて、勉学をし直してこい。そうして、一人前の人間になれたら、師の御房に会わせてやろうし、第一、そのほうも、救われるというものだ」