Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
「見らるる通り、わしは今、朝のお勤めをしている途中、これから勤行の座にすわり、寮の日課をすまさねば、自分の体にはなれぬのじゃ。……それを了えてから訪ねてゆくほどに、おもとは、弟の看護をして下さるように」
「では、来て下さいますか」梢は、ほっとした顔いろでいった。兄は、きっと怒るであろうと弟からいわれていたものとみえ、範宴の返辞を聞くと、迷路に一つの灯を見たように彼女はよろこんだ。
「参ります。何でまた、捨てておかれよう。きっと行くほどに、弟にも、心をつよく持てといってください」
「はい。……それだけでも、きっと、元気がつくでしょう」
「では……」と範宴は、学寮の朝の忙しさが思いだされて、急に、水桶を担いだした。
すべらぬように藁で縛ってある足の裏は、冷たいとも痛いとも感覚は失せているが、血がにじみ出していた。
真っ黒な天井の下に、三つの大きな土泥竈が並んでいた。その炊事場には、薪を割る者だの、襷がけで野菜を刻んでいるものだのが朝の一刻を、法師に似げない荒っぽい言葉や唄をうたい交わして働いていた。
範宴が、水桶を担って入ってきたのを見ると、泥竈のまえに、金火箸を持っていた学頭が、