Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
四
と、怪異な顔をつき出した。
四
四郎の数多い手下のうちでも、異彩のある男はこの蜘蛛太だった。背は四尺に足らず、容貌は老人のようでもあり、子供のようにも見える。幼少から親兄弟というものの愛情をわきまえない孤児なので、生れながらの盲人が物の色を識らないように人間社会に愛というものがあることを知らないのである。残忍酷薄、生きんがためにはどんなことをやってもかまわないものだとこの男は信じて生きている。
したがって蜘蛛太でないとできない仕事があった。頭領の四郎でさえ手を下し得ない惨虐をこの男は平気でやる、また、どんな、警固のきびしい館でもこの小男は忍び込むのに困難を知らなかった。今日もそうしたことで、どこかへ仕事に行ったらしいが、稼ぎはなかったらしかった。しかしなにか耳よりな噂を聞いてきたというのである。そこで天城四郎はすこし機嫌を直して、
「ふうむ……面白いこと? ……それは金儲けになりそうな話か」
「なりますとも、金にならない話を頭領に聞かせてもつまらねえでしょう」
「その通りだ。何しろこの霜枯れだ。一仕事当てなくっちゃ息がつけぬ」
「金になるばかりでなく、復讐にもなる、いわば一挙両得なんで」