Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
、いわんや天台の座主として、
(よし)とも、
(よかろう)とも、いい得ることではない。けれどまた、綽空が、
(玉日姫をわたくしの妻に乞いうけたい)という率直な叫びをここでするまでには、実に、何年間の苦悩、疑問、自責、そして肉体との血みどろな闘いをもとげてきた上であって、決して、一朝一夕の思いではないことも分る。
そうした暗黒の彷徨から出離して、念仏門へ一転した綽空は、そこでも、ただ易行往生の教えだけに安んじていられなかったと見える。いや、自身がすでに信念していたある真理への「鍵」に対して、法然の教理からさらにつよい信念を加えてきて、いよいよ、
(こう行くのがほんとだ)
と、臍を固めに固めたあげくここへきたに相違ないのである。たとえ、自分が反対しようが、社会が挙げて拒もうが、彼は百難と闘っても、その誓願へまっしぐらに進むかも知れない。
――弱ったことだ。慈円は、たった一言をいうのに、こうまで深刻にためらったことはない。ものを思判する自分の脳髄が是非の識別をする力を失ってしまったのではないかと疑われるほどいつまでも考え込まずにいられなかった。
「――朝のおつとめのお邪げをいたしました。