Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しんらん

親鸞

吉川 英治

Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate

Aozora Bunko

(わたしは、こうして暮そうと思うが、それは、嫌か)

(忌いませぬ)新婚の夜の誓いであった。

これは、綽空の希望した生活であり、盛事は、月輪殿の肚だった。共に、小乗な考え方ではなく、この婚儀は、わが娘、わが聟だけの生活ではなく、仏の旨を体してする対大衆世間への仏婚であり、また、天意をもってする天婚であると固く信じていたのであった。

べつに、召使をおく寝小屋もないので、朝になると、小禽のさえずる赤松の林の奥へ、西洞院から、牛飼や雑色が、ぞろぞろと、新郎新婦の草庵へ憚りながら、用を聞きにくるのであった。

二

姫は――いや新妻は――朝は夙く小鳥と共に起きて、ただ一人の侍女の万野をあいてに、林の薪木をひろい、泉の水を汲み、朝の家事に余念がない。

すがすがと、清掃された草庵の部屋に、やがて、ささやかな膳が出る。

茶碗が二つのっている。

綽空は、膳を見ても、それが、衆生の世界に見え、仏法を考え、感激が胸にあふれた。

箸も二つ、木皿も二つ、このうえの物はすべて二つの対であった。生きる営みが、すべて、二つという数から初まることは、この膳が語っているではないか――と。

日月。