Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
彼は、輦のうちへ、唾を吐きかけて、早口に、
「堕地獄ッ」と、罵り、
「それでも、貴様、人間か、僧侶かっ。なんの態だっ、馬鹿っ、仏法千年の伝統を蹂躙する痴漢め! こうしてやる!」杖を持ち直して、ふりかぶると、性善坊は後ろから組みついて、
「無礼者っ」投げようとしたが、弁円も強かに反抗した。かえって、性善坊のほうが危ないのである。覚明はそれを見て、
「おのれ」と、弁円の肩を、鞭で打った。
輦の上からその時初めてした綽空の声であった。
「――これっ、二人とも控えぬか」
「はっ……」
「他見すな! 道ぐさすな!」
「はいっ」
「轍にかかる石、雑草にひとしいもの、それらに関うな、惑うな。ゆくては、本願の彼岸、波も打て、風もあたれ、ただ真澄の碧空へわれらの道は一すじぞと思うてすすめ、南無阿弥陀仏の御名号のほか、ものいう口はなしと思え。石に打たるるも南無阿弥陀仏と答え唾さるるも南無阿弥陀仏と答えるがよい。――見よやがて、この数万の大衆皆、それについて、南無阿弥陀仏を一音にとなえ奉る日のあることを!」
「笑わすな!」弁円が、ふたたび跳びかかろうとするのを振りすてて、
――なむあみだぶつ。