Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
浄土万華
一
――なむあみだぶつ。
血にまみれた頭も拭わず、汗にまみれた顔も拭わず、性善坊と覚明は真向きに輦をひき出した。この声、この力、天地に響けとばかりに。
――なむあみだぶつ。
――なむあみだぶつ。
浄土万華
一
ちょうど吉水の道場には、その朝、月輪禅閤が訪れていて、上人としばらく対談してから後、いつもの聴法の席へまじって、他の三百余の学生たちと、上人の講義を聴いていたところであった。
「たいへんだ!」と、誰か、弾んだ声でいうのが講堂の外できこえる。
「――今、十禅師の辻で、人々が、戦のように騒ぎ合っているので、何事かと行ってみたら、綽空と玉日の前とが、この吉水へ参るとて、一つ輦に乗り、町を、華でやかに打たせてきたので凡下どもは激昂し、ひきずり降ろせの、打ちのめせのと、いやもう、乱暴狼藉、はやく、救いに行ってやらねば、ほんとに、あの二人は、これへ着くまでのあいだに、ぶち殺されてしまうかも知れぬぞ」はらはらして禅房の者へ告げ廻るのであった。しかし、屈竟な者はほとんど皆、講堂のうちに粛然と膝をつめ合って上人の熱心な講義に耳を傾けているので、その声を聞いても、顔色を動かしただけで起つ者はなかった。