Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
るが」
草庵には今、師の善信が留守ではあるし、そういう複雑な事情の者を入れることは、自分たちだけの考えではできないので、どうしたものかと、性善坊は裏方へ計るのであった。けれど、玉月にも、
「さあ……」と考えたきり、にわかに、その処置をこうせいといいつけることも迷わせられた。
四
迷ってはいたものの、
(人の一命)と考えると、玉日は、捨てておかれない気がして、
「どこにおりますか、その者は」
「血にまみれておりますゆえ、輦小舎へ入れました」
「行ってみましょう」
「ええご自身で?」性善坊は、それまでには及ばないという顔を示したが、彼女はもう先へ歩いていた。
牛部屋の隣である、そこには糸毛輦が雨にかからないように囲いのうちへ入れてあった。
近づいて行くと、呻きが聞こえた、怪我人の実性は、むしろの上に横たわって、苦悶しているらしかった。
「ああ裏方さま」側に黙然と付いていた覚明が、彼女のすがたを見てこうつぶやいた。
性善坊のかざす紙燭の下に、実性の傷の程度を眺めて、彼女は眉をひそめた。
(助かるかしら)すぐそう思われるほどな重傷なのである。片脚の足首は柘榴のように割れているし、顔の半分は樽みたいに腫れあがっているのだった。