Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
もしその薄紙にひとしい一線を越えたがさいご、もうふたたび今の安心と信念はあるわけに行かないのである。それには、彼女たちの黒髪を剃すことは、どっちに取っても、絶対な誓いであり、反省の姿を持つことになる。
「では、明日にも」と、二人はいったん山を降りて法勝寺へ帰った。そして、改めてまた登ってきた。
麗わしい尼が二人できた。
安楽房は、松虫の黒髪を。――住蓮は鈴虫の黒髪を、ひとりずつ、剃刀をとって、得度をさずけた。
「ああ……」住蓮は、裏へ飛び出して、ややしばらく入って来なかった。安楽房も、この麗わしい若尼のすがたを正視しているにたえなかった。しかも、相抱いて、寒々と、うれし泣きに泣いているふたりのすがたを見ては、――それをもうれしいほどな彼女たちの過去の生活であったかと思った。
「御仏の道に生きまする」
「信仰に生きまする」そういって、彼女たちはもう、次の日から、柴を拾って、貧しい炊ぎをしていた。いつ行っても、ただ一体の仏陀を壇において、その前で、念仏をとなえていた。
住蓮と、安楽房とは、交る交るそこへ彼女たちの不便な物を運んでやっていた。――すると、何時とはなく、こう二人の者の行動を知って、