Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
……この兄の分も共々に尽してたもるようにの」
「きっと、励みまする。そして今のおことば忘れませぬ。……けれど、遠流の日が、十六日ということでは、兄上には、もう慈円僧正にお会いあそばす折も」
「むずかしかろうの。……吉水の上人にも、一目お会い申しとうて、月輪の老公におねがいしてあるが、どうやら官のおゆるしはならぬらしい。……しかし弟、この善信は遠国へ流さるるとても、決して、悲しんでたもるまい。念仏弘世のため、衆生との結縁のため、御仏の告命によって、わしは立つのだ。教化の旅立ちと思うてよい」
「お心のうち、そうあろうかと、尋有も考えておりまする」
「重ねていうが、お汝はまだ若年、都にあっても、くれぐれ勉強してあれよ」
「はい、その儀は、お案じ下さいますな。いささか平常の修行を認められまして、私も、近いうちには、叡山の東谷善法院へ下されて一院を住持する身となりました」
「ほう……叡山の東谷へ移られるか。奇しき縁じゃ。兄は、叡山の大衆より、法魔仏敵のそしりをうけて追われてゆくに」
「善信の血縁の者とあって、反対もあったようにござりますが、師の慈円様のお計らいで」
「よいことだ、そういう中にやって、そちの人間を作ってやろうという師の房のお心にちがいない」