Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しんらん

親鸞

吉川 英治

Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate

Aozora Bunko

五

(なんぞ、お慰め申さでは)と、竹内の庵室へ、草餅を持って来たり、そっと野菜を置いて行ったり、親鸞も弟子たちもみな留守だと、

「ここが壊れている」

「垣も荒れている」と、屋根の繕いもしたり、雑草をむしったり、掃除までして、奉仕することをよろこぶのだった。代官の萩原年景の部下が、配所の見廻りに来て、

「こらっ、下民ども、都から流されて来た流人の小屋を、さように、手入れいたしたり、立ち寄ってはならん」と叱って追い払うと、

「それ、鬼の子が来た」と、彼らは争って逃げるが、もう翌朝にはまた来て、

「これを、お上人様へ上げてください」と、温かい食物など置いて行く。親鸞は、いつも、

「ここはありがたい仏国である。都のうちでは、こういう仏果にめぐりあうことはすくない」といって、彼らの喜捨に手をあわせたが、極く質素な朝夕の衣食に足るものだけを受けて、後は貧しい家の病人のいる家へ、弟子たちの手でわけてとらせた。代官の萩原年景は、

「売僧めが、愚民をたぶらかしおる」と、意識的に、いよいよ配所の人々を苛酷に取り扱ったが、親鸞も弟子たちも、少しも意にかける様子はなくて、国司の法には何事もよく従うので、憎んではいるものの、危害を加えることはできなかった。