Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しんらん

親鸞

吉川 英治

Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate

Aozora Bunko

四

「――が、やはり私は、代官でござる、縛るのは国法です、蜘蛛太は牢に入れました、所へ折よく佐渡へ渡る僧がござりましたゆえ、その僧に托して彼を流しました、怖らく蜘蛛太も、私以上に、前非を悔いておりますことゆえ、やがて仏弟子となるか、真面目な町人となって、幾年かの後には、訪ねてくる折がござろう」生信房は、ほっとしたように、眉に明るいものをたたえた。

「ありがとうございました」自分のことのように礼をいう。

「では、夜も晩うなりましたゆえ……」と、やがて彼は、上人にも暇を告げて、暗い道を歩いて国府へ帰っていった。――その晩は楽しかった。

「わしらの住む所、みな浄土になる」と人々はいったが、

「いや、わしらというのは、誇りがましい、念仏の声のわく所――じゃ」こんなひどい茅ら屋と食物とに生きながら、夏も一人の病人も出なかった。

盆が来る――草からのぼる夏の月は、夜ごとに配所の人々をなぐさめた。

村々の踊りには、剽軽な西仏もまじって踊り、生信房も、歌をうたった。――その歌にはいつの間にか、上人のことだの、念仏のよろこびが流れこんで、郷土の人々の血の中にまで、仏の精神が入った。