Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
噛んでふくめるように、平易なことばをもって、親鸞は説く。
彼の声は、野の人々へひびいて行った。
だが、文化もおくれているし、精神的にも、かさかさしているここの民衆の耳には、彼のそうした声もうるさいことにしかひびかなかったとみえ、
「おいおい、このごろ、下妻の三月寺に、変な坊主が来て、寝言みたいなことを云い出したが、聞いたか」
「聞くほどもねえわさ、一文にも金になるわけじゃなし、念仏さえ唱えていれば、倖せになるっていうなら、歌を唄っても、長者になれそうなもんじゃないか」
「そうとも、欠伸をしていても、如来様になれるわけだ」
「念仏いうひまに、縄でもなえば、寝酒の銭ぐらいは溜る。そのほうが、ご利益があらたかだて」野の反響は、そんなふうであった。
四
親鸞は、根気がよかった。偉大な彼の根気は、あらゆる嘲罵や、無智の者の無自覚に対しても、叡山や南都の知識大衆と闘ったような、不屈さを示して、意力を曲げなかった。
機縁があれば、たとえ一人でも二人でも、それに対して、噛んで含めるように、教えて行った。
彼の根本義は、もとより凡夫直入の道だった。「その姿のままでの信心」