Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
「あ……殿も、上人もこれに」急に、はばかって、大地へひざまずいてしまった。
国時は、ずかずかとそこへ来て、
「なんじゃ、何事が起ったのか」
「は……」口籠って――
「お奉行までご相談に参りましたので、殿のお耳を煩わすほどの儀ではございませぬ」と、恐縮する。
「何か、大工どもの、賃銀のもめごとでもあるのか」
「さようなことではございませぬ」
権之助が側から、
「大膳どの、殿のお耳へ入ってしまったこと、お隠し申しては、かえってよろしゅうない、なんなりと、申し上げられい」
「……実は、これへ連れて参った屋根葺の職人」
「オオ、怪我をしているな」
「鋭い鑿で、片腕を傷つけられ、それを交わそうとして、只今、あれなる足場から転び落ちたのでございます」
「職人どもの喧嘩か」
「は……」
「下手人は何者じゃ。……不埒な、下手人は誰だ」と国時は激怒していった。
四
大工棟梁の広瀬大膳は、自分の不取締りを恥じ入るように、平伏して、
「されば――この屋根葺は、至って、おとなしい人間でござりますが、なにか、仕事の上で、ちょっと口返しをしたというのが、相手の癇にさわったらしく、いきなり乱暴をしかけられ、足場から傷を負って落ちたものにござります」