Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

しんらん

親鸞

吉川 英治

Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate

Aozora Bunko

和介も、他の者も、ほっとしながら、彼女をいたわって、着物の土など払ってやった。

「お上人様も、いつか仰っしゃった。念仏の功力は、寺へ来ていうからよいというものじゃない、剃髪して僧侶になったから、念仏の功力が増すわけでもない。在家の衆も、心さえ、そこにあれば、どこで申そうと、仏の御加護はあるものじゃと……。のう、お吉さん、ご亭主が念仏ぎらいなら、ご亭主の眼や耳にふれない限りでいうたがよい。……さ、また晩に、文句をつけられないように、早く帰って、酒など買っておかっしゃれ」

「ご心配をかけました」お吉は、悄々と、そこから立ち去った。

河和田の家は、遠かった。田の畦や、森の蔭を、俯向いて――自分の一足一足を見つめながら歩いてゆく。

「ああ、どうして、私はこう……」つい身の不運が、涙をさそってくる、歩む足もとへ、涙がこぼれて、道の草も枯れるかと思う。

――嫁にきたころは、良人の平次郎も、あんな気荒な人ではなかった。信心こそ持たない人だったが職人として腕はあるし、気だてもよい良人だった。

それが、二人の仲にできた一つぶだねの男の子が、やっと、笑ったり這いだしたりする可愛いい年ごろに、ふと病みついてしまった。