Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
いちど毒をあおった良人は、このごろは、心までその毒にまわされたように、直るどころか、いよいよ荒んでゆくばかりに見える。
他人の家庭を見ると、お吉はうらやましかった。誰も皆、生々と、楽しげに働いている、また、その人たちの生活を見ていると、働く暇には皆、近くの宮村にある上人の庵室へ通って、一体になって、念仏をとなえていることがわかった。
ふと、彼女の真っ暗な胸へも――その念仏の一声がながれ込んで、微かなる光のように思い初めた。
けれど、良人は、神仏を仇敵のように呪っている人である。お吉は、平次郎の眼をぬすんでは、宮村の上人の庵室へ行って――それも庵室の中へは入らないで――垣の外へ佇んで中から洩れる法話の声や念仏に耳をすましていたのであった。
浄土の小鳥
一
秋の収穫も終っていた。
「――お上人様がお帰りになった。信州からおもどりになったげな」稲田から宮村の辺りへかけて、その日、人々はこぞって出迎えに出ていた。
親鸞が、自身信州へ赴いて乞い請けてきた一光三尊の善光寺如来の御分身を出迎えたのである。
帰依の大檀那たる大内国時も城を出て親鸞たちの一行をむかえた。