Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
こういう空気はまた、清盛の最も好むことらしかった。彼の眼は、別人のように燿やいて、奥の間を閉じこめた。
そこへ召された安倍資成は、二十騎ばかりを具れて、仙洞御所へ、急使として駈けて行った。
また、烏丸の新大納言の宿所へも、これは、平服を着た身分のひくい者が、書面をもって、使いに行った。
大納言は、何食わぬ顔をして、真夜半の火の手を自身の住居から待っていたのである。そこへ、相国からの使いが来て、
(即刻、お出でを乞う)とあるので、
「ははあ、これは、山攻めの結構を聞いて、相国が、法皇を申し宥めようとする肚とみえる」
そうつぶやいたことだった。
行かなければ、疑われる。大納言は、常のとおり、布衣、冠を婀娜かに着なして、鮮やかな輦に乗った。雑色、牛飼、侍十人以上をつれて、すぐに、西八条へと行った。
「や?」夜の巷は、真っ赤だった。
諸方に、篝火が立っている。暗い小路には、松明がいぶっていた。道に捨てられてある武器や、人間の首や、胴などを、幾つも見た。
「あらわれたか」と、大納言は、狼狽した。そして、
「返せっ。輦を、もどせっ」にわかに、さけんだ。
しかし、もうそこは、五条の平家の庁に近くもあったし、いつのまにか、辻々からついてきた甲冑の兵が、道の前後を取り巻いているのであった。