Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
ただ、人の心だけが、残ります。心の業だけが残ります。ですから、生ける間に、よい事をしたものは、よい名をのこし、悪業をしたものは千載の後までも、悪の名をたましいに持って、死しての後は、それを拭き改めることもできません」
死を考えることは、生を考えることである。十八公麿の眼は、うっすらと、そのころから、実社会の相に、みひらいてきた。
路傍に、飢えて、菰をかぶっている人間のすがたにも、刀槍を晃めかせて、六波羅大路を練り歩く武将にも、新たな、観る眼があいて世の中を考えだした。
そして、こういう人々の種々な仮の相が、一様に、死の無に回って、そのたましいの名だけが、宇宙にのこる。
無限に死に、無限に生れ、無限のたましいの名だけが、不滅にある。
「ふしぎな? ……」と、彼は、つぶらな眼をじっとこらして、見ても見ても見飽かぬように、深碧な、そして深く澄んだ、空に見入っていることがあった。
そういう間も、日野民部の学舎に通うことは、日々怠らなかった。
四
孟子、老子、五経、論語と、十八公麿の学業が目ざましい進み方で上がってゆくのを見て、寿童丸を餓鬼大将にする学舎の悪童連は、