Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
後ろに従れて参りましたから、お会い下さいまし」といって、
「孤雲どの。こちらへ」と、呼んだ。
怖る怖る、庄司七郎の孤雲は、そこへ来て、うつむきがちに坐った。範宴は、小首をかしげて、
「はての?」
「おわかりになりませんか」
「知らないお方だ」孤雲は、その時、しずかに顔を上げて――
「ああ、よう御成人なさいましたな」
「あ。……七郎か」
「やはり覚えていらっしゃった」と、孤雲は、ぼうぼうとした髯の中で、うれしげに、微笑した。
「忘れてなろうか。糺の原で、あやういところを、救うてくれた庄司七郎……。あの時、そなたは、なぜ逃げたのか」
「その仔細は――」と、性善坊がひき取って、
「途々、聞いてきたところでございまする。私から、代って、お話いたしましょう」
範宴は、眼を、つぶらにして、聞いていた。そして、
「ほう……、では、日野の学舎でこの身と共に机をならべていた寿童丸は、いまでは、行方が知れぬのか」
「里のうわさによると、この叡山に、知人があるゆえ、戦がやむまでその辺りに、隠れているのではないかと申すのだそうで」
「座主に、お願い申して、よう尋ねてあげよう」
「ありがとうぞんじます」