Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
「あたりまえじゃないか。阿闍梨や碩学たちは、蔭でこそ、とやこういうが、一人として主張を持ち張るものはない。みんな、慈円僧正に、まるめられて、ひっ込んでしまった」
「座主には座主の、ふかい信念があってのことだ」
「見せてもらおうじゃないか、その信念というやつを」
「それは、現在では、水かけ論だ。範宴が、果たしてそういう天稟の質であったか否かは、彼の成長を見た上でなければ決定ができない」
「それみろ。――神仏にもわからぬことを、どうして、僧正にだけわかるか。ごまかしだっ、依怙贔屓だっ」
「大きな声をするなっ」
「するッ――おれはするっ――仏法を亡すものは仏弟子どもだっ」
「これっ、若輩のくせに、いいかげんにしろ」
「いってわるいか」
「わるい!」
「じゃあ、貴公も、まやかし者だ、仏陀にそむいて、山の司権者におべッかるまやかし者だ」
「生意気をいうなッ」朱王房の襟がみをつかんで、そこへ仆した。すると、房の人々が、
「どうしたのだ、どうしたのだ……」と、駈け上がってきて、
「おいっ、離せ」
「いや、縛ってしまえ。そして、阿闍梨のまえに曳いて行って、たった今、この青二才がほざいた言葉を、厳密な掟の下に、裁かなければならない」