Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
――どこかで見たようなと思ったが」
「私も、一昨日から、法隆寺のまわりを歩いて、幾人も、同じお年ごろの学僧様が多いので、お探しするのに困りました。……というて、寺内へおたずねするのも悪いと思うて」
「なんぞ、この範宴に、御用があっておいでなされたのか」
「え……」梢は、足もとへ眼を落して、河原の冬草を、足の先でまさぐりながら、
「ご相談があるんですの」
「私に」
「あの……実は……」うす紅い血のいろが、耳の根から頬へのぼって、梢は、もじもじしていた。
「相談とは?」
「弟御さまと、私のことで」範宴は、どきっと、心臓に小石でも打つけられたような動悸をうけた。
「弟が、どうかしましたか」
「あの……みんな私が悪いんでございます……」範宴の足もとへ、泣きくずれて、梢は次のようなことを、断れ断れに訴えた。
朝麿と梢とは、ちょうど、同じ年の今年が十九であるが、二年ほど前から、恋に墜ちて、ゆく末を語らっていたが、それが、世間にも知れ、男女の家庭にも知れ、ついにきびしい監視の下に隔てられてしまったので、若い二人は、諜しあわせて、無断で家を脱け出してきたというのである。
「あの弟が」