Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
西寺の、西寺の
老い鼠、若鼠
おん裳喰んず
袈裟喰んず
法師に申せ
いなとよ、師に申せ
歌い終るとすぐ、
「兄上、ちと、話したいことがあるが」と、兼実へいった。
「では、あちらで」と兼実は、慈円と共に、そこを立って、別室へ行ってしまった。
姫は、つまらなそうな顔をして、二人の後を追って行ったが、父に何かいわれて、もどってきた。
乳入や女房たちは、機嫌をそこねないようにと、
「さあ、お姫さま、もう、誰もいませんから、また、猿楽あそびか、鬼ごとあそびいたしましょう」
「でも……」と、玉日は顔を振った。
範宴が、片隅に、ぽつねんと取り残されていた。女房たちのうちから、一人が、側へ寄って、
「お弟子さま。あなたも、お入りなさいませ」
「は」
「鬼ごとを、いたしましょう」
「はい……」範宴は、答えに、窮していた。
「お姫さまが、おむずかりになると、困りますから、おめいわくでしょうが」と手を取った。そして、
「お姫さま、この御房が、いちばん先に、鬼になってくださるそうですから、よいでしょう」玉日は、貝のような白い顎をひいて、にこりとうなずいた。
いうがごとく、迷惑至極なことであったが、拒むまもなく、ひとりの女房が、むらさきの布をもって、範宴のうしろに廻り、眼かくしをしてしまった。