Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しんらん

親鸞

吉川 英治

Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate

Aozora Bunko

それは性善坊と共に、先年、都に帰った弟の朝麿なのである。

常々、心がかりになっていたことでもあるし、この青蓮院へついてもまっ先にその後の消息をたずねたいと思っていたのでもあるが、まさか、髪を剃ろして、ここにいるとは思わなかったし、師の慈円も、そんなことは少しも話に出さなかったので、彼は驚きの眼をみはったまま、

「おお……」とはいいながらも、しばらく、弟の変った姿に茫然としていた。

朝麿はまた、兄の痩せ尖った顔に、眼を曇らせながら、

「――ここでお目にかかるも面目ない気がいたしますが、ご覧のとおり、ただ今では、僧正のお得度をうけて、名も、尋有と改めておりまする。……どうか、その後のことは、ご安心くださいますように」と、さしうつむいていった。

「そうか」範宴は、大きな息をついて、うなずいた。それで何か弟の安住が決まったように心がやすらぐと共に、もういっそう深刻な弟の気もちを察しているのでもあった。

「お養父君も、ご得心ですか?」

「わたくしのすべての罪をおゆるしくださいまして、今では、兄上と共に、仏の一弟子として、修行いたしておりまする」

「それはよかった……さだめしお養父君もご安心なされたであろう。