Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
「ふふん……」という態度なのである。中には明らかに反感を示して、
「若いものが、すこし遊学でもしてくると、あれだから困るのじゃよ」と、嘲むようにいう長老もあった。
ただ、終始、熱心に聞いていたのは、権智房ひとりであった。権智房は、青蓮院の慈円僧正から、きょうの講義の首尾を案じて、麓からわざわざ様子を見によこした僧である。
それと、もうひとり、どこの房に僧籍をおいているのかわからないが、おそろしい武骨な逞しい体躯をもった法師が、最も前の方に坐りこんで、睨むような眼ざしで、範宴の講義が終るまで身うごきもせずに聞き入っていたのが目立っていた。
長い日も暮れて、禿谷の講堂にも霧のようなものが流れこんできた。講堂の三方から壁のように見える山の襞には、たそがれの陰影が紫ばんで陽は舂きかけている。
範宴は、およそ半日にわたる講義を閉じて、
「短い一日では、到底、小止観の真髄まで、お話はできかねる。きょうは、法筵を閉じて、また明日、究めたいと思います」礼をして、壇を下りた。
大勢のなかには、彼の新しい解義に共鳴したものも何人かあったとみえて、
「範宴御房! 夜に入っても、苦しゅうない。