Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
山王神社に七日の参籠をしたのもその頃であるし、山へも時折のぼって、根本中堂の大床に坐して夜を徹したこともたびたびある。
彼が、その前後に最も心のよろこびとしたことは、四天王寺へ詣って、寺蔵の聖徳太子の勝鬘経と法華経とを親しく拝観した一日であった。
太子の御聖業は、いつも、彼の若いこころを鞭打つ励みであった。初めて、その御真筆に接した時、範宴は、河内の御霊廟の白い冬の夜を思いだした。
「あなたは、聖徳太子のご遺業に対して、よほど関心をおもちとみえる。まあ、こちらでご休息なさいませ」そばについて、寺宝を説明してくれた老僧が気がるに誘うので、奥へ行って、あいさつをすると、それは四天王寺の住持で良秀僧都という大徳であった。
この人に会ったことだけでも、範宴にとっては、有益な日であったし、得難い法悦の日であった。
この年、鎌倉では、頼朝が死んだ。そして、梶原景時は、府を追われて、駿河路で兵に殺された。武門の流転は、激浪のようである。法門の大水は、吐かれずして澱んでいる。
正治二年、少僧都範宴は、東山の山すそに、二十八歳の初春をむかえた。
時雨の罪
一
この春を迎えて、聖光院の門跡として移ってからちょうど三年目になる。