Classici giapponesi con furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Leggi 親鸞 (しんらん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 566.138 caratteri · 1127 schermate
といった。
「御門跡をつかまえて、童子とは、おひどうございます」
範宴は、師の房のことばに、何か自分の真の姿をのぞかれたような気がして、
「師の君の仰っしゃる通りです」と、素直にいった。
僧正は、相かわらず和歌の話へ話題をもって行った。そして、
「初春じゃ、こう顔がそろうては、歌を詠まずにはおれん。範宴も、ちかごろは、ひそかに詠まれるそうな。ここに在す客たちも、みな好む道――」と、もう手を鳴らして、硯を、色紙を、文机をといいつける。客の朝臣たちは、
(はて、どうしよう)というように、当惑そうな眼を見あわせた。そのくせ、青蓮院の歌会には、いつも、席に見える顔であり、四位、蔵人、某の子ともあれば、公卿で歌道のたしなみがない人などはほとんどないはずである。何を、眼まぜをしているのだろうか。とにかく、しきりと、もじもじして、運ばれてくる色紙や硯などを見ると、さらに、眉をひそめていた。
慈円は、いっこうに、頓着がない。好きな道なので、もう何やら歌作に余念のない顔である。
「いっそ、申しあげたほうが、かえってよくはあるまいか」
「では、そこもとから」
「いや、おん身から……」